池部良 森繁久彌『裸の町』

5/20水 ラピュタ阿佐ヶ谷『裸の町』(1957東宝 久松静児)
http://www.laputa-jp.com/laputa/program/ikeberyo/sakuhin1.html#04
(※ネタバレ注意→)http://movie.walkerplus.com/mv25178/

終映後帰り際に知人同士らしい客が「深刻なのかコミカルなのか」と苦笑交じりに話してたがまさにそれ。がそれ込みでも大変な傑作。序盤危うそうでどうなるかと案じられたが後半の異様なほどの盛り上がりは思わず手に汗物で終局は大感動。この題材で2時間の長尺が持つのかなんて懸念も吹っ飛ぶ凄さ。俳優陣みんないいがとくに主演池部良森繁久彌の名演熱演は特筆物。両人ともこれまで見たそれぞれの主演作で一番。淡島千景は『大番』シリーズと同年でともに「耐える女房」役だがこちらのほうが機微は細かい。ある意味淡島以上に「耐える」杉村春子は存在感の抑えが見事。志村喬は悪役似合わないと思ってたがこれは別で憎々しさが天晴れ。因みに上のポスター↑にはお話の鍵となる小道具が2つほどさりげなく描き込まれてる。
この映画戦前に日活で先行作がありそのリメイクらしい。同題の洋画および五木寛之原作のドラマとは別物の由。





















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