2015-12-01から1ヶ月間の記事一覧

アリス&クロード・アスキュー『エイルマー・ヴァンスの心霊事件簿』

アリス&クロード・アスキュー『エイルマー・ヴァンスの心霊事件簿』(田村美佐子訳 アトリエサード 2015/12月刊)読。 http://athird.cart.fc2.com/ca9/150/ アスキュー夫妻という20世紀初頭イギリスの知られざるコンビ作家によるまさに傑作怪奇小説集。これま…

井上真偽『その可能性はすでに考えた』/白井智之『東京結合人間』

『2016本格ミステリ・ベスト10』海外物で気になった2作をあげたが↓… http://d.hatena.ne.jp/domperimottekoi/20151212/1449935125 国内物は井上真偽『その可能性はすでに考えた』(講談社ノベルス) 白井智之『東京結合人間』(KADOKAWA)。 ともにやはりまずタ…

河内実加『降る降るキャンディ Clararabird 2』

河内実加『降る降るキャンディ Clararabird 2』 https://twitter.com/macamica/status/676763396042153984 今年夏の『らんぷ Clararabird』↓… http://domperimottekoi.hatenablog.com/entry/2015/08/30/180407 …に続くクラララバード・シリーズ2作目。同じ世…

竹本健治【新装版】『匣の中の失楽』

12/15火 竹本健治【新装版】『匣の中の失楽』(講談社文庫)購入。 http://bookclub.kodansha.co.jp/product?isbn=9784062932790 解説 松山俊太郎 乾くるみ。全832ページ。 【'78年、弱冠22歳の青年によって書かれたこの処女作は「新本格の原点」、「第4の奇…

ハリー・カーマイケル『リモート・コントロール』/ヘレン・マクロイ『あなたは誰?』

経緯あって『2016本格ミステリ・ベスト10』(探偵小説研究会編 原書房)の「「海外本格」座談会 英米対決──本格はアイデアか、小説か」(笹川吉晴×羽住典子×横井司)を現場見学させてもらうことができ(10月終盤)、そこで話題になった作品の中で気になっていた2作…

レオ・ペルッツ『聖ペテロの雪』

レオ・ペルッツ『聖ペテロの雪』(垂野創一郎訳 国書刊行会) http://www.kokusho.co.jp/np/isbn/9784336059529/ 『赤い右手』をブログ〈プヒプヒ日記〉で採りあげてくださった垂野創一郎氏訳、ツイッター等での話題を見かけるにつけ気になっていた書。遺憾な…

ブラム・ストーカー『七つ星の宝石』

今度から読書感想等を折に触れこちらのブロクで書いていけたらと思います(映像関連はもう一方で)。皮切りは〈ナイトランド叢書〉ブラム・ストーカー『七つ星の宝石』(森沢くみ子訳 アトリエサード)。 http://athird.cart.fc2.com/ca9/143/p-r7-s/ これは様々…