レピーヌ「パリ市庁舎河岸のりんご市」/蕗谷虹児「お留守居」

5/29金は越後丘陵公園↓のみならず…
http://d.hatena.ne.jp/domperimottekoi/20150530/1432912495
新潟県立近代美術館印象派の旅 戦後70年 ひろしま美術館フランス絵画展」↓と…
http://kinbi.pref.niigata.lg.jp/tenran/kikakuten/kkk_kaisaichu/
新潟県立歴史博物館「大正ロマン昭和モダン展 竹久夢二と挿絵画家たち」↓も一気行き。
http://nbz.or.jp/uploads/2015/03/c01bbce6514c31af6fe32862a3fb6f405.jpg

印象派展の個人的最印象はスタニスラス・レピーヌ「パリ市庁舎河岸のりんご市」(1884頃)↓。

何でもない風景画のようでいてよく見るとパノラマ感と細部の行き届きが凄い。これだと判りにくいが原画を間近で見ると左右の向こう岸に点在する人影の位置や姿勢までが実は全て計算されてるのに驚く。といっても細密描写とか言うわけじゃなくむしろ逆でパッパッと掠るように描かれてるだけなんだがそれが却って活き活きとした効果生んでる。最注目したのは左奥木陰に一箇所だけポンッと振られてる赤い点で(多分見えないが)どうやら日除けパラソルを意味してるらしい。つまりそこに寝そべるかあるいはデッキチェアででも寛いでる人がいるってことだ! 他に船上の人影も個別に描きこまれてる。手前左下の1人だけ脚広げ背をかがめてる人が構図の焦点とされてることによりこの群像と遠景の名刹旧跡に至るまでが空間の広がりだけでなく時間的動きを感じさせて目を奪わずにいない。
他に素朴派アンドレ・ボーシャンの「人物」もなかなか凄かったが残念ながら画像見つからず。


挿絵画家展では竹久夢二は正直なところ美人画としてはいまいち捉えにくく高畠華宵はやや妖艶美過ぎて…ってことでやはり蕗谷虹児(新発田出身)「お留守居」(大正11)↓。





…しっかし印象派展たけーよ!(1200円)…























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