池部良『現代人』

6/8月 ラピュタ阿佐ヶ谷『現代人』(1952松竹 渋谷実)
http://www.laputa-jp.com/laputa/program/ikeberyo/sakuhin2.html#15
(※ネタバレ注意→)http://movie.walkerplus.com/mv23305/

↑小林トシ子 池部良 山村聰。『悪女の季節』『大根と人参』↓の渋谷実作品。今特集で一番観たかった1本。
http://domperimottekoi.hatenablog.com/search?q=%E6%B8%8B%E8%B0%B7%E5%AE%9F
予測のつかない展開がこの監督の破天荒趣味?にピタリ合い終局はアッと驚く。但し既見2作はコメディだがこれはシリアス路線。俳優の新境地開くのが得意な人だそうだが茫洋とした役柄の多い池部のこんな危ない不良めいた面は初めて見た。尤も彼の演じる主人公のキャラが悪か善かは単純でなくそれがテーマの一端でもある。優柔不断な上司山村聰 狡猾な事業家多々良純好演。ヒロインは山村の娘役小林と愛人役山田五十鈴が折半か。山田と池部のこのスチール↓は有名らしく各所で使われてる(類似のシーンは作中にはないが)。山田は6年後『悪女の…』でも熱演。

劇場サイトでの紹介にあるとおりフランス語字幕がついてる上に冒頭クレジットまで仏語なので係に訊いたところカンヌ映画祭で上映された(1953)プリントとのこと。賞に出品かは不明。

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