美空ひばり『新蛇姫様 お島千太郎』

6/19金 神保町シアター新蛇姫様 お島千太郎』(1965東映 沢島忠)
http://www.shogakukan.co.jp/jinbocho-theater/program/kasuga_list.html#movie05
http://movie.walkerplus.com/mv23955/

沢島忠×美空ひばりは今までに2作観ており↓…
http://domperimottekoi.hatenablog.com/search?q=%E6%B2%A2%E5%B3%B6%E5%BF%A0
…どちらも歌謡映画色濃厚だったが今回はショー要素は最低限に抑えられている代わりに女優としてのひばりの一段の円熟が窺える。幼時から無数の映画に出ているため今作は60年代半ばながら全出演作中では早くも後期に入る1本と言える。最ポイントは大河『赤穂浪士』での堀田隼人役でお茶の間人気爆発した林与一(23)を相手役として東宝から迎えてること。前年小林旭と離婚したひばり(28)はこのあとも林と共演しその相性のよさから私生活でも噂になったように記憶してる。が10年以上のちに林が結婚することになるのは奇しくも今作でキーパーソン役やってる新人小川知子(16)だった(その後離婚)。『隠密剣士』悪役忍者統領で名を馳せてた天津敏(44)が攻守逆転で正義の剣士役(moviewalker↑では大木実になってるが誤り)。これまで観たひばり時代劇に共通する極度の高テンションさは若干控えめながら50年代純娯楽映画のいい雰囲気を濃く遺した逸品。終映と同時に拍手湧いたのは『ゴジラ2000』に次ぎ2度めの体験。予告篇↓。



因みに『蛇姫様』という映画はこれ以前に東千代之介×高千穂ひづる、市川雷蔵×嵯峨三智子の2作がありどちらも琴姫がヒロインのようだが今作はタイトルどおり本来脇役のお島にスポットをあて且つ姫との二役にしてるところがミソ(ひばりは元々二役多し)。
さらに遡ると初映画化(原作川口松太郎)は戦前で衣笠貞之助×長谷川一夫による2部作とのことだが現在は総集篇↓が残るのみらしい。
http://archive.momat.go.jp/FC/NFC_Calendar/2008-06-07/kaisetsu_15.html




























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