京マチ子 田宮二郎『女の一生』

5/21木 神保町シアター女の一生』(1962大映 増村保造)
http://www.shogakukan.co.jp/jinbocho-theater/program/tamiya_list.html#movie07
http://movie.walkerplus.com/mv20729/

本篇白黒。京マチ子の底力を魅せる傑作。動乱の時代に翻弄される一族の群像劇だが、著しい特徴は主要人物たちが激しく反目し合いながらも決して互いを裏切らず各自の最善と最愛を貫き通す点で、それが各々の孤独を実は深いところで救ってるように思わせる。暗澹としつつも終始人間の素晴らしさを感じさせるのはそんなある種性善説性のゆえか。昨年物故した高橋昌也が田宮二郎に伍す名演。
同題の映画やドラマが多種あるらしいがこれは杉村春子超当たり役舞台の映画化とのこと(無論そっちは観たことない)。原作者森本薫は杉村と同じ文学座の人で戦後間もなく30代で夭折した由。























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