『論創ミステリ叢書』100巻記念 横井司×日下三蔵

7/23土『論創ミステリ叢書』100巻達成記念対談 横井司×日下三蔵東京堂書店神保町店
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100巻達成はあらゆる叢書で空前とのことでそれを発掘探偵小説というマニアックなテーマで成し遂げる快挙。その方面の先輩格日下氏(年齢は横井氏が上)との対比が興深し。日下氏は基本作品の面白さ優先だが横井氏は資料的価値重視で元編集者と学究肌との差か。が「日下さんの面白さの基準は?」との横井氏からの逆質問への答え「一般的な面白さプラス奇作怪作珍作への驚き」(=大意)からすると詰まるところは両者一致? また日下氏はときに自らの蔵書からも編むが横井氏は閲覧による編纂に徹する違いも。一番売れたのはやはり唯一のメジャー作家横溝正史で叢書全体を牽引したが日下氏によれば「お陰で横溝の貴重作を読めるようになったが一方で角川文庫のマイナー作はKindle版のみになりつつある」そうである種逆転現象とか。…etc両氏とも終始耳を離させない巧みな話術で傾聴必至。とくに近年幾度も聴いた日下氏のトーク術は耳慣れていたが初聴き横井氏の流麗弁舌に驚き。が日頃教壇に立つ人ゆえ当然か。同叢書近刊予定の目玉は鮎川哲也集(この巻のみ日下氏編)で入手難長篇『白の恐怖』の他未刊大作『白樺荘事件』も収録の由。

お土産に購入した記念すべき100巻目『横溝正史探偵小説選Ⅴ』↓。

約半分を占める松野一夫絵付き『探偵小僧』凄し! 挿絵(全ページ2葉ずつ)のサワリ↓


隣席新保教授で吃驚! 北原尚彦氏・山前譲氏・松川良宏氏も。


























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