森瀬繚 編『All Over クトゥルー −クトゥルー神話作品大全−』

3/4横濱クト呑み↓の折先行入手していたあんずさんより現物見せていただいた…
http://domperimottekoi.hatenablog.com/entry/2018/03/05/094017
森瀬繚氏編『All Over クトゥルークトゥルー神話作品大全−』(三才ブックス 2017/3月刊)秋葉原 書泉ブックタワーにて購入&3/18の森瀬氏トーク予約!
https://www.shosen.co.jp/event/71765/

「入ってますよ」とあんずさんから聞いたとき実物瞥見させてもらってはいたが…これまでほとんどのガイドブックでスルーされてきた──と言うより編者に存在さえ知られていないことが多い──タイタス・クロウ・サーガが本書では本当に採りあげられているのをこの機に改めて確認し快哉(or安堵?)。のみならずマイケル・スレイド『髑髏島の惨劇』まで紹介されている(主人公が「壁の中の鼠」を好きと言っていたらしいが全然憶えていない…)のには驚き流石森瀬氏と感謝新た(どこか1ヶ所で健次が健二になっていたけどwそんなことはもう些末事)。少しでも〈その筋〉に触れている作品は全て網羅する勢いの本でその膨大な作品数は却って埋没しそうにすら思えるほどだが…兎に角その徹底ぶりには仰天するのみ。とくに個人的には「ここまでは目配りされていないだろう」と思っていた綾辻行人『深泥丘奇談』シリーズ(〈その筋〉の要素と言えばほんの数語鏤められているだけ)まで入っていたのには「やられた!」と認識の甘さ知らされ。一体どうやったらそこまで目を届かせられるのか? …との驚愕にかすかにヒントが垣間見えた気がしたのは巻末の執筆協力者陣を覗いたとき。数少ない知人として植草昌実さん中沢敦さんの他にもう1人名前があった蔓葉信博さん! 探偵小説研究会メンバーでもある人で当然綾辻作品まで知悉していると…いやそんな臆測自体本書を支えるクトゥルーイレギュラーズの方たちの万能さを前にしては失礼千万なことではあるが…
あとやはり個人的瞠目は森瀬氏によるブライアン・ラムレイ本人インタビューでこれも大吃驚。しかも森瀬さんが根掘り葉掘り訊いてるから…本音としては「やめてくれよ誤訳がバレるだろ!」とw…
…それは兎も角としてもラムレイさん最後に言ってくれている『ネクロスコープ』について「楽しんでくれると信じているよ。賭けてもいい」の一言は嬉しや! 同作訳出現在ちょうど半ば。初の告知が作者ご本人からになろうとは…こりゃ本気出さねばと今更に改めて。


3/18(日)のトーク愈々愉しみに!

All Over クトゥルー -クトゥルー神話作品大全-

All Over クトゥルー -クトゥルー神話作品大全-



























.