W・S・マスターマン『誤配書簡』莫迦売れ!?

ウォルター・S・マスターマン『誤配書簡』絶賛莫迦売れ中!?

誤配書簡

誤配書簡

↓見づらいですが…

30位 ─ Kindleストア > Kindle本 > 文学・評論 > 小説・文芸 > 英米の小説・文芸
45位 ─ Kindleストア > Kindle本 > 文学・評論 > ミステリー・サスペンス・ハードボイルド
…となっています。今朝06時少し前頃。「英米の小説・文芸」で30位とか凄くありません?? 実はここ1日2日あたりは20位台に入っていたこともありました。同部門のそのあたりの一覧を見ますと↓…
https://www.amazon.co.jp/gp/bestsellers/digital-text/2292765051/ref=pd_zg_hrsr_digital-text_1_5_last#2
…ギブスン『ニューロマンサー』よりは下ですがクリスティ『オリエント急行の殺人』よりは上なわけで! …それはまあよしとして下段の「ミステリー・サスペンス・ハードボイルド」には実はカラクリが。↓これを見ればわかるとおり…
https://www.amazon.co.jp/gp/bestsellers/digital-text/2292724051/ref=pd_zg_hrsr_digital-text_2_4_last
…上位ほぼ全て日本作家で占められている──と言うより海外物はほぼ全てこの分野には登録されていない! だって上の「英米の小説・文芸」上位に含まれるミステリー系作がこちらには全く入ってきていないのですから。僅かにクリスティ『そして誰もいなくなった』とわが『誤配書簡』が参戦しているのみで。
これはどう言うことかとなるとおそらく「ミステリー…」部門はなぜか内外の区別がないため「どうせ上位は国内物で占められるに決まっているから」との理由で最初から部門登録していないと言う事情に相違ないと。そんな中『そして誰も…』は何かの手違いで登録外し洩れてしまい一方『誤配…』は発行者(つまり当ブログ子)がその辺の事情に無知だったため当然のようにミステリー部門に入れたと言うことになります。

…と言ったことからお判りのようにKindleのこのランキング部門はAmazonKDPへの依頼により変更可能です。当該書に相応と発行者が判断した部門(=分野)2つまで変更依頼でき&不要な部門を削除依頼できる機能が付いており依頼すると暫くして丁寧な受付メールが届きそののちAmazonサイトに反映されます。この受付メールは自動送信ではないようで係による個別記述と思しい文面で且つ担当者の名前入りです(対応の良否を問うアンケート付き)。但し刊行当初はおそらく当該書の登録情報等により機械的に割り振りされるようで『誤配…』は「英米の…」ではなくなぜか日本文学に入れられていました。まあAmazonランキングなんてFIFAランクと同様であまりあてにならないwからどうでもいいとも言えますがそれでも明らかに日本文学でないものが日本文学に入ったままでは買物の参考にしたい顧客にとっても&統計上の参考にしたいAmazonにとっても&刊行戦略の参考にしたい版元にとっても&自作の売れ行きが気になる著者にとっても全てに邪魔になるだけで誰にとっても百害無一利なので敢えて変更依頼したわけです(尤もいちいちそんな依頼しなくてもいいように最初からちゃんと割り振りしてくれればそれでいいだけの話でもありますが)。ただ「ミステリー…」についてはまた依頼出すのもめんどくさいので放っておき暫くそし誰vs誤配の両雄のみが覇を競うことにしましたw
因みに個人的推測ではこのランキングと言う奴は多分買われる頻度により自動上下するのではないかと。つまり1冊買われたあと次に1冊買われるまでの時間がどれだけかをその都度統計し間隔が短ければより高く上へ行き長ければ少しだけ上に行く…という動作の常態的反復現象の結果ではなかろうかと。おそらくFIFAランクも似たようなもので(勝ち負けの頻度?)w。

…と言う長過ぎた蛇足は扨て措き今般この『誤配書簡』にAmazonレビューを付けてくださった方が!
★★★★☆【実は有名作 同時代の人間にあれされて、あれもされた有名作です。作者はのちにホラー作家のK・E・ワグナーに評価されました。】
ありがとうございます! 星4つは貰い過ぎですが壁本とされても仕方ない作と覚悟していました(紙でないため壁に投げられないのがせめてものと)ので嬉しく。ただこの評者の方の場合どうやらかなりの知悉者のようなのでひょっとすると以前原書で読まれたのみでのコメントかもしれないとも思えます(勝手臆測失礼)。でもカール・エドワード・ワグナー(『闇がつむぐあまたの影』)によって再評価とか知らず調べも怠っていた(検索すればすぐ判るのかもですが)ので参考になります。また「あれされてあれもされた」と言うのは何となく想像されますが本作の場合その辺少しでも具体的に書くと即ネタバレに繋がるので巧みに流していらっしゃるのも流石。と言うわけで最初の「役に立った」クリックは申すまでもなく当ブログ子がさせていただきましたw

斯くなる上は皆々様Twitter等でも是非奮って『誤配書簡』ご感想投稿願わしゅう! 毀誉褒貶/誤訳指摘/カネ返せ等々何でも大歓迎!
何卒御贔屓御願い上げ奉りまする!



Masterman一族。上段右端 最若年者Walter。



























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ウォルター・S・マスターマン『誤配書簡』私家版Kindle発売!

8/31(金) 初の自前Kindle書を刊行しました。
20世紀前期イギリスの知られざる作家ウォルター・S・マスターマンの本格謎解き小説『誤配書簡』(The Wrong Letter 1926)です。
歴史の片隅に捨て去られてきた作品だけに瑕疵は多々ありますが…面白さは保証しま… す。
また出版物としても情弱がつっかえ乍ら出したものにつきあちこち変ですが そこはひとつ大目に水戸の御老公。
1部300円です。何卒投げ銭木戸銭導火線 どうか笑って投げて投げ首思案の轆轤首 謹んで御ん願い上げ奉ります!

誤配書簡

誤配書簡


【忘れられた英国黄金期本格ミステリ作家マスターマンの幻の傑作。
元弁護士の名探偵シルヴェスター・コリンズがロンドン警視庁シンクレア警視とともに
謎に満ちた内務大臣殺害事件を解明する。
密室殺人、悲嘆の令嬢、広壮な本邸・閑静な別邸、秘密を宿す名家一族、名探偵の恋…
旧き佳き雰囲気を湛えた捜査・推理譚の果ての大胆且つ意外きわまる真相を堪能あれ。
序文にての熱烈推薦は探偵小説史に屹立する巨魁にして鬼才G・K・チェスタートン!】

Walter Sydney Masterman(1876-1946)






























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牧眞司さん『NEWS本の雑誌』でブラックウッド『いにしえの魔術』を語る!

8/21火 牧眞司さんが『NEWS本の雑誌』【今週はこれを読め! SF編】でブラックウッド『いにしえの魔術』を採りあげてくださいました!
https://twitter.com/ShindyMonkey/status
http://www.webdoku.jp/newshz/maki/2018/08/21/103117.html
【あやかしに魅了される男という展開は、幻想小説の基本的な構図のひとつだが、ブラックウッド作品が特徴的なのは、男を引き寄せるのが土地そのものという点だ。ヴェジンとこの町は、彼の家系に関わる因果で結ばれている。そして、町そのものがひとつの生き物のように描写される。】
【「秘法伝授」ではアルプス山脈の谷間、「神の狼」ではカナダの原野、「獣の谷」ではスノウ川流域の森林地帯、「エジプトの奥底へ」ではエジプトと、舞台は作品ごとにさまざま。しかし、歴史の彼方からつづく超自然の躍動、あるいは異教の精髄が、その地を訪れた近代人を惹きつけていく展開は共通する。】
【主人公たちは結末で日常へと帰還したのちも圧倒的なイニシエーションの影響を免れることはない。ブラックウッドのアニミズム的想像力が横溢した作品集。】

いにしえの魔術 (ナイトランド叢書3-2)

いにしえの魔術 (ナイトランド叢書3-2)


因みに牧さんには創元SF文庫での近年一連のP・K・ディック本邦初訳作の解説を担当していただきました。
ありがとうございました!




























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朱鷺田祐介『ラヴクラフト1918──アマチュア・ジャーナリズムの時代Ver0.2』/『定本ラヴクラフト全集8エッセイ篇』「アマチュア・ジャーナリズムと私」

豚蛇さんあんずさんMaさんと『アルカディア』を観に行った8/12↓…
http://domperimottekoi.hatenablog.com/entry/2018/08/14/211809
…の前々日(8/10)…あんずさん幹事による〈這い寄る飲み会〉席上にて夏コミ(=偶々同日開会)の貴重な出品物『ラヴクラフト1918──アマチュア・ジャーナリズムの時代 Ver0.2』を著者 朱鷺田祐介さんより直接購入の僥倖。アマチュア・ジャーナリズム人としてのH・P・ラヴクラフトを巡り約20ページにわたり解説した冊子で朱鷺田さん自身の青春回顧を絡め判り易く且つ熱気を込めた筆致が活き活きとして面白&刺戟的。UAPA(ユナイテッドアマチュアプレスアソシエーション)とNAPA(ナショナルアマチュアプレスアソシエーション)とを股にかけて活躍した若かりし頃の様子を「あれ、ラヴクラフトって俺らと一緒じゃねえ?」「大学生だった自分がSFファンダムでうろうろしていた時期の右往左往ぶりに似ているのである」と感慨表現。作品添削業(と言うよりゴーストライター業)がほぼ職業になっていたらしいラヴクラフトは既にして偉大なるセミプロだったわけでその意味でもプロアマの朧な境を揺蕩う現代の我々の遥かな先駆なのかも。そこで促されるように『定本ラヴクラフト全集8 エッセイ篇』を繙いてみると…

「文学・芸術」「思想」「政治」等々と共に「アマチュア・ジャーナリズム」にも1章が割かれその世界での発言が数々採りあげられとくに「アマチュア・ジャーナリズムと私」なるそのものズバリの文章では朱鷺田さんも引用する「七歳の時(中略)アマチュア出版界の存在を知らなかったのを人生最大の痛恨事に数えている」のひと言がインパクト大でその〈発見〉が若きラブクラフトにとって如何に大きかったかが伝わる。また「ふりかえって見れば」なる一文ではアマチュア・ジャーナリズムを成す人々を文学者/努力家/政治屋の3種に皮肉と愛惜を込めて類別しているのがユニークで 前の2種は認めているが3種目には批判的。
なお朱鷺田さんによれば来たる8/20ラヴクラフト聖誕祭↓には『ラヴクラフト1918──アマチュア・ジャーナリズムの時代 Ver0.3』をとのことで期待。
http://www.loft-prj.co.jp/schedule/lofta/94529
(ゲスト予定 新熊昇さん)




























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『ジキル博士とハイド氏』FGO帯本

7/7金 Oさん(=N氏=H氏)と共にT社訪問。打ち合わせのついでにR・L・スティーヴンスン『ジキル博士とハイド氏FGO帯本落手。

解説 北原尚彦さん。名調子長文/情報満杯。
http://www.tsogen.co.jp/np/isbn/9784488590017

請フ御贔屓!

ジキル博士とハイド氏 (創元推理文庫)

ジキル博士とハイド氏 (創元推理文庫)

ジキル博士とハイド氏 (創元推理文庫)

ジキル博士とハイド氏 (創元推理文庫)


↓新宿K書店本店某日。





























事前昼食 Oさん Cさんと。Cさんよりご馳走に。Thanx a lot!





























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ブラックウッド『いにしえの魔術』見本

アルジャーノン・ブラックウッド『いにしえの魔術』見本到着。
http://athird.cart.fc2.com/ca9/238/p-r-s/
↓左 表 右 裏。帯装画 中野緑さん。裏に猫沢山で吃驚。

「いにしえの魔術」(新訳)「秘法伝授」(初訳)「神の狼」(初訳)「獣の谷」(新訳)「エジプトの奥底へ」(初訳)
Ancient Sorceries Initiation The Wolves of God The Valley of the Beasts A Descent into Egypt


8月7日頃店頭発売予定。Amazon/版元直販他予約受付中。請フ御贔屓!

いにしえの魔術 (ナイトランド叢書3-2)

いにしえの魔術 (ナイトランド叢書3-2)




























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