『co-medium(こ・めでぃうむ)』ver.20151123

『co-medium(こ・めでぃうむ)』ver.20161123↓に先立つ…
http://d.hatena.ne.jp/domperimottekoi/20161127/1480210868
『co-medium』ver.20151123(れうにおん発行)=創刊号 遅きに失しつつも読。
http://aokabi.blog75.fc2.com/blog-entry-1056.html


根倉野蜜柑「古柳三徹と輝く死体」は『ミステリーズ!』新人賞候補作に加筆修正後掲載の由。『黒死館殺人事件』へのオマージュに満ちた荘厳にして精巧な世界観。作者は依然致命的等と謙遜するが宗教/信仰の智識をミステリと結びつける省察の深さには感嘆するのみ(とくに無知な輩としては)。波留吉久「ウルトラマリン」はタイトルどおり色彩感覚眩しい青春小説。ウォルポール「新説・千夜一夜物語」(平戸懐古訳)は驚きの奇想横溢。集成期待。山田摩耶「ずれ」はまさに心理&コミュニケーションのズレをほろ苦く。春原竹人「ユニコーンレンタル」は突飛極まる発想のコミック。「窓ハルカ漫画大賞」候補作の由。ふじさん「南ことりと、幼年期の終り。」は次号作と同じく『ラブライブ!』二次創作で本家知らずの門外漢には些か長過ぎ感否めずも…瑞々しさとミステリ趣向に惹かれ読み切り。
付録紙『れうにおうむ』ではやはり根倉野蜜柑「アメリカン・ゴシックとしてのM・ナイト・シャマラン『ヴィジット』」が個人的最注目。同映画公開時観覧し「POV不要では?」と言う1点のみで否定的感想しか持てなかっただけにここでの分厚い素養に裏打ちされたゴシック観点からの鋭い分析と洞察には己の皮相さに秘かに汗顔。


































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